「優生手術被害者とともに歩むみやぎの会」呼びかけ文
2018年1月30日、旧優生保護法下での優生手術の被害者が、仙台地裁にて全国初の国賠訴訟を起こしました。市民の多くは、この間の報道をとおして、宮城県内でこのような優生手術の被害者が数多く存在していたことや、そもそも、「不良な子孫の出生を防止する」ことを目的のひとつに掲げた旧優生保護法が1996年まで存在した事実を、初めて知ることになりました。
「優生手術被害者とともに歩むみやぎの会」では、わたしたち市民もまた、この問題の責任の一端を担っていると考えます。優生保護法の成立と、そのもとで生じた被害を長年にわたり見過ごし、ときに後押ししてきたこと。さらに、その事実の歴史を忘却してきたこと。いま、わたしたちの足元であげられた被害者の声に応答せずにいることは、さらなる過ちを重ねる行為にほかなりません。加えていえば、法律がなくなって20年以上が経過した現在も、命の価値の序列化や、「産むべき人/産むべきでない人」という社会的圧力による線引きは、けっして過去のものとはなっていません。
「優生手術被害者とともに歩むみやぎの会」は、この問題に関心をもつ個々人をゆるやかにつなぐネットワークです。国の謝罪と補償を求める被害者の闘いに伴走するとともに、優生手術被害の歴史を学び、当事者の声に耳を澄ませる場をつくります。それぞれに生活の場をもつ人々がともに考えることで、地域社会での「共生」の実現をめざします。多くの人々の参加を呼びかけます。
活動内容
・法廷傍聴のほか、原告や弁護団の活動のためのカンパ集めなど、裁判の支援。
・学習会やシンポジウム、交流会の開催。
・メールニュースやホームページ等を通しての情報提供。
2018年3月28日
呼びかけ人(五十音順)
江口 怜(東北大学教員)
川久保 尭弘(NPO法人POSSE仙台支部)
黒坂 愛衣(東北学院大学教員)
杉山 裕信(CILたすけっと)
中島 崇法(東北大学サークル「学問と社会をつなぐサロン」)
前野 久美子(book cafe 火星の庭)
宗片 恵美子(NPO法人イコールネット仙台)
森 進生(反貧困ネットワークみやぎ 事務局次長)
横川 ひかり(優生手術に対する謝罪を求める会)
「優生手術被害者とともに歩むみやぎの会」に参加しませんか
裁判の日程、学習会のお知らせなどをメールで配信します。以下の連絡先まで、お名前と参加の意思をお伝えください。
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